1歳のお誕生日を過ぎると、それまでに比べて意思表示もはっきりしてきます。 その分、子ども同士のトラブルも増えがちです。
子ども同士の「けんか」には理由がある
1歳を過ぎるとお友だちや保育者と楽しくお話をしたり、意思表示もできるようになり ます。そうするとお友だちとのけんかも絶えません。基本的には子どもは朝、預かった ときの姿で保護者へお返しするのですが、どうしても「かみつき」「ひっかき」など手が出るけんかも増えてけがも目立ってきます。特に上手に話ができない子ほど手が出たり、か みつこうとするケースが多いようです。
自分の気持ちや思いをスムーズに伝えられないから、手が出てしまうのです。この時期は目も手も離せませんが、しっかり見てあげてください。万が一けがなどのトラブルが起きてしまっても慌てずに、まずは先輩の保育者、主任 園長に報告・相談をします。けがをさせたことを隠したり、都合のよいように弁解をしたりすると後で困ったことになります。報告・連絡・相談は常に忘れないようにしましょう。
2歳児は実は理解している
2歳児になると理解できることも多くなります。食事の時間も決まり、お昼寝も園では 1日に1回となります。朝、登園する時も簡単な挨拶を交わすことができますので、保育 者から積極的に「おはよう」と声をかけるようにします。また、簡単なお手伝いは子どもの心身の発達によい刺激を与えますから、活動にも組み入れてみましょう。
また、弟や妹が生まれる年齢でもあります。母親が妊娠した直後から赤ちゃん返りが始まる子どももいます。一時的に食欲が落ちたり、自分で食べられていた給食を食べさせて 欲しがったりするのは目に見えない危機感があるからです。「お兄さん(お姉さん)にな るんだから」などと言わず、しっかり抱きしめてあげ、お父さん、お母さんがあなたのことをとても大切にしていること、おなかの赤ちゃんもお兄ちゃんお姉ちゃんに会えるのを 楽しみにしていることを伝えてあげてください。